落ちた夢

2003年11月29日
此の手で掬い取った幻
指の隙間から落ちていった
ゆっくりと静かに
残るのは手にそれがあったという感覚
そして喪失感
消えてしまったものへの執着は粘着で
一度その手中に収めたからこそ惜しい
でも元には戻らない
嘆いても無駄だと知った時
また新しく何かを掬い上げる

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