貴方の声はとても独特で
一度聞いたときから忘れられませんでした

高くも低くもないその声は
発せられるたびに私の奥底で反芻するのです

その声を忘れてしまいそうなほどに
私は貴方の声を聞いていません

偶然とは残酷です
久方ぶりに会えても声さえ聞けないのですから

貴方の声を忘れてしまう前に
もう一度その声が聞きたいのです
例え私に向けられた声でなくても
その声が私を安堵させる

消えてしまう前に
消えてしまう前に
どうか偶然よ、私に微笑んで

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